下に示す花はジギタリスという花です。猛毒をもっており、取扱いには、注意が必要です。福島の山中にある旅館で栽培されているのを偶然見つけ、写真に収めました。猛毒ですが心房細動の治療薬として用いられています。
ジギタリスは、心筋の収縮力を増加させ、心不全症状を改善させます。しかしながら、生命予後を改善させることはありません。心不全を伴った頻脈性心房細動に特に有用で、心房細動が止まることはありませんが、心拍数が遅くなり、心不全症状が軽快します。
副作用は食欲不振や黄視(世界が黄色く見える)等で、画家のゴッホの絵が黄色いのはジギタリス中毒だったためではないかと言われています。
「猛毒を持った花も、さじ加減によっては、病気を治すことが出来る。」医学研究は本当に面白い。