ペースメーカの説明時によくある質問です。
「ペースメーカの植込み=携帯電話は使えない」と思っている方がいます。
これは携帯電話の電波がペースメーカに干渉してしまうからですが、携帯電話を使用できないわけではありません。
携帯電話の影響を避けるために 「ペースメーカ植込み部位から携帯電話まで15cm以上離す」ように注意すれば使用可能です。
以前はペースメーカ植込みにあたり一番のデメリットはMRI検査ができないことでしたが、最近はMRI検査に対応可能なペースメーカもあります。
そのため、ペースメーカ植込み後も日常生活にほとんど制限はありませんが、いくつかの注意事項があります。
マッサージやトレーニングはできますが、筋肉刺激装置や通電鍼治療器はペースメーカに影響する可能性があるため使用しないでください。
また、スマートキーシステムや電気自動車が普及しています。
スマートキーシステムを使用するときは車内のアンテナからペースメーカを22cm以上離せば干渉しません。
しかし、電気自動車の充電器はペースメーカに干渉してしまいます。特に、急速充電器は使用せず、設置場所には不用意に近づかないようにしてください。
普通充電器は使用可能ですが、充電中のスタンドやケーブルに密着させないように気をつけてください。
その他、お店の防犯ゲートなども体をゲートの方向に近づけたり、向けたりしなければ影響はなく、無線LAN装置もデバイスに影響はありません。
ペースメーカ植込み後は電磁干渉の影響を避ける対策をすれば日常生活に問題はありません。
その他にも不明点がありましたら、お気軽にご相談ください
髙𣘺 健太
※髙𣘺Dr外来/毎週月曜(午前と午後)・火曜午前・水曜午前