患者さんによっては、心房細動カテーテルアブレーション後に、残念ながら心房細動が再発する場合があります。前回、述べたように、カテーテルアブレーション術後3ヶ月以内に起きた心房細動は再発とみなさず、安静もしくは抗不整脈薬で経過を見ます。
心房細動再発の定義
術後3ヶ月以降に起きた心房細動を「心房細動の再発」と定義し、再治療を考慮します。その際の症状は、患者さんにより様々で、以前の心房細動より、発作頻度、持続時間が随分短く、軽い場合や、稀ですが、逆に程度や頻度が悪化する場合もあります。
カテーテルアブレーション後の再発の原因
カテーテルアブレーション後の心房細動再発の原因には、次の二つの可能性があります。
- 初回に治療した肺静脈の電気的伝導が再開し、肺静脈内の心房細動起源により、心房細動が起きている。
- 初回に治療した部位はすべて治癒しているが、取り残した心房細動起源、もしくは経過により新たに出現した心房細動起源により心房細動が起きている。
この二つの内のどちらかであるかは、カテーテルを心臓の中に入れてみないと分かりません。
しかし、頻度としては、(1)が圧倒的に多いのです。
肺静脈の再伝導部位は通常1カ所もしくは数か所のことがほとんどですので、治療は容易です。
再発した方には、原則として2回目のアブレーション治療をお勧めしています。
先日、北海道名寄市立総合病院にアブレーションを施行しに行きました。現地の気温は-20℃、横須賀の気温は4℃・・。日本は広い。
不整脈で気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください
当院は、不整脈の治療に特化したクリニックです。軽症、重症にかかわらず、すべての不整脈が診療対象です。
当院で手術をした患者さんは、術後も24時間体制365日、診療できるような体制をとっています。
不整脈で気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。