以前このブログにも書いた高周波中隔穿刺針が厚生労働省に正式認可されました。
アブレーション時の安全性を高めるために不整脈学会から日本の医療業者に依頼し、カナダ製の高周波中隔穿刺針を輸入、代理販売、また正式認可されるように厚生労働省に申請をしたらしいようです。元の依頼が学会だったので、許認可がおりるのがスムーズだったのかもしれません。
この新しいデバイスを使用すると、心タンポナーデの合併も減るという論文(1)も報告され、使用頻度は一層増えていくと思います。
当院でも、私がアブレーションを実施する際は、高周波穿刺針を使用しています。中隔穿刺に要する時間が短縮し、安全性も増していると思います。
左上:心房中隔が伸展性に富むために、通常の金属針では孔を開けにくいケース。左下:心房中隔が肥厚しているために、通常の金属針では孔を開けにくいケース。このような症例で高周波中隔穿刺針は、安全に孔を開けることができます(右上、右下)。桑原大志 安全なアブレーションを行うためにできること Heart View 2013.17;87 より |
参考文献 (1) Winkle RA. Heart Rhythm 2011;8:1411